韓国の仮想通貨取引所のZeniexは、同社のすべてのサービスを11月23日に終了する。同社が9日に発表した。韓国当局による無許可の仮想通貨プラットフォームへの取り締まり強化によるものだとみられる。

Zeniexは韓国と中国の企業による合弁事業として2018年5月に設立された。Zeniexは9日時点で既に仮想通貨取引を停止しているが、ほかのすべてのサービスも23日に停止する。Zeniexは、顧客に対してサービス停止前に預けている仮想通貨を引き出すように求めている。

同社の発表によれば、「最近のZXGの関する問題」により、サービス継続が困難との結論に達したと説明している。

これは9日の別の発表の中で詳細に説明している、Zeniexが立ち上げた仮想通貨ファンド「ZXG Crypto Fund No.1」の問題だ。このファンドは韓国の金融監督当局の調査対象となっており、円滑に蘊奥することが困難と判断し、解約することを決定した。「ZXG Crypto Fund No1は、金融当局からの圧力で円滑に運営することが難しなったと考えている」と、発表の中で説明している。

Zainexと中国側のパートナーであるGenesis Capitalは、11月12日にイーサリアムでZXGに投資した資金を返還するという。

韓国の金融監督委員会(FSC)は10月24日、無許可の仮想通貨取引所やイニシャル・コイン・オファリング(ICO)への投資について、投資家をリスクから保護することができないとして、投資家に注意喚起を行った。

韓国メディアのビジネス・コリアの10月25日の報道では、当局の注意喚起を取り上げ、Zeniexの仮想通貨ファンドは韓国の法律に違反している可能性が指摘されていた。

Zeinexの代表は、韓国の毎日経済新聞に対し、同ファンドが集めた資金は10億ウォン以下であり、韓国の法律に基づいて登録する必要はないと反論。毎日経済新聞によれば、FSCがZeniexへの調査を始めたと報じている。