韓国の大手仮想通貨取引所アップビットのシンガポール法人アップビット・シンガポールが、シンガポール金融管理局(MAS)から大手決済機関(MPI)ライセンスを取得した。

1月8日の公式ウェブサイトの発表によれば、アップビット・シンガポールは、MPIライセンスを確保した後、同国でのサービス範囲を拡大する意向だ。シンガポールでMPIライセンスを取得しているのは、同取引所のほかに、リップル、ブロックチェーン・ドットコム、パクソス、コインベース、レボリュートなどがある。

MASからの原則的承認は2023年10月に発表されていたが、同社は2018年からシンガポールで運営している。当時、アップビット・シンガポールの最高執行責任者ラクス・ソンディ氏はコインテレグラフに対し、同社はシンガポール市場で「機関投資家部門とインフラプロジェクトに焦点を当てている」と述べていた。

MPIライセンスを取得した機関は、シンガポールの市民に対して仮想通貨および法定通貨関連のサービスを提供することができる。ライセンスを持つ企業は、1回の取引限度額300万シンガポールドル(約3億2000万円)、月間限度額600万シンガポールドル(約6億4000万円)という制限を受けずに決済サービスを行うことが認められている。

2023年11月には、MASはデジタル決済トークンサービスプロバイダーに対し、仮想通貨投資の投機を抑制する措置を打ち出した。サービスプロバイダーは、融資や証拠金取引、レバレッジ取引を提供したり、仮想通貨取引に対するインセンティブを提供してはならない。さらに、顧客はクレジットカードを使用して仮想通貨を購入することができないとされている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン