韓国の仮想通貨取引所大手7社が、韓国政府によるセキュリティ監査をパスした。しかし、ほかの14の取引所についてはセキュリティ基準を満たしてなく、攻撃にさらされる可能性があることもわかった。テック系ニュースのZDNet Koreaが報じた。

政府による監査の対象となった仮想通貨取引所は21社。そのうち、ビッサム(Bithumb)、コインワン(Coinone)、コービット(Korbit)など7社は、昨年9月から12月にかけて行われたセキュリティ監査で、チェック項目のすべてを満たした。

しかし残りの14社については、セキュリティについて不備が認めれらた。

今回のセキュリティ監査は、仮想通貨ウォレット管理やアカウント管理、システのセキュリティ、インシデント対応など85項目を調べた。ZDNetによれば、14の取引所では、平均して51項目で不備が認められたという。

2017年後半に政府による規制が導入されるまで、韓国は世界で最も仮想通貨取引が活発な地域の1つだった。しかし取引が活発だった一方で、韓国の仮想通貨取引所はハッカーによる攻撃の被害が数多く発生している。

韓国の警察当局の昨年10月のまとめによれば、15年から18年にかけて、仮想通貨取引所7社がハッキング被害を受けた。今回監査をパスした大手取引所のビッサムでも昨年6月、仮想通貨が盗まれる事件が発生している。