フランスの大手銀行であるソシエテ・ジェネラルが、イーサリアムのブロックチェーン上のセキュリティトークンとして初のデジタルグリーンボンドを発行した。この債券は同行の子会社フォージにより登録され、11月30日に公開された。
債券の価値は1000万ユーロ(約15億円)で、満期は3年だ。グリーンボンドというのは、その収益が適格グリーン活動カテゴリに分類される製品や、その関連の資金調達や借り換えに使用されることを意味する。
債券のデジタルインフラは、スマートコントラクトを通じてそのカーボンフットプリントのデータに24時間でアクセス可能となっている。ソシエテ・ジェネラルは「これにより、発行体と投資家は金融インフラ上での証券の炭素排出量を測定できる」と述べている。
この債券のもう1つの革新は、フォージが2023年4月に発行したユーロペッグのステーブルコインであるEURコインバーチブルを介して、投資家がオンチェーンで証券を決済する技術的オプションだ。ソシエテ・ジェネラルはこのオプションについて、中央銀行デジタル通貨(CBDC)の今後の波を念頭に置いている。「CBDCのソリューションが実験されている中、この決済方法は、SGフォージが提供するオンチェーンサービスの広範な能力を示している」と語った。
ソシエテ・ジェネラルは、イーサリアムのブロックチェーン上でユーロボンドを発行し、テゾスのブロックチェーン上でセキュリティトークンを発行するなど、仮想通貨セクターで活動的だ。また、セキュリティトークンを担保にダイ(DAI)ステーブルコインの貸し出しを提案している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン