シンガポールに拠点を置く仮想通貨金融企業のフュージョンは、戦略的パートナー3社から、金融資産の形で123億ドル(約1兆3000億円)相当を確保した。それらの資産は、フュージョンのパブリックブロックチェーンプラットフォームにロックされる。ロイターが1日に伝えた。

 資産は、フォーミュラ、カーネックス、クアイライカイの3社が提供した。それぞれ資産運用、オートローン、レストランサプライチェーンを手がける。フュージョンを利用することで、企業はグローバルな金融ネットワークへアクセスでき、様々な仮想通貨での取引が可能となり、より幅広い金融商品の選択肢を持つことになるという。フュージョンの創設者DJチェン氏は今回の取引に関して次のようにコメントしている。

「フュージョンは価値をつなげるようなものである。すべての企業は独自のエコシステムを持っており、資金は1つのプレーヤーから別のプレーヤーへと流れていく。しかし、そのエコシステムは実際には限られている。フュージョンが目指しているのは、資産をデジタル化した時、それらを互いにつなげることを助けるプラットフォームを作ることだ」

 コインテレグラフは最近、アメリカのフィンテックスタートアップのパクソスが、デジタル通貨取引所・保管所のイットビット運営費や、金融機関にブロックチェーンサービスを提供するため、投資家から6500万ドルの資金を集めたと報じた

 今週初めには、クラウドベースのサプライチェーン企業トレードシフトが、最新の資金調達ラウンドで集めた資金を使って、ブロックチェーン開発を押し進めると述べた。シリーズEラウンドには、主要資金提供者としてゴールドマンサックスも名を連ね、2億5000万ドルの資金を集めて、調達資金の総額は4億ドルに達した。