2020年10月に一時ウェブページが公開され、その後削除されたDBS銀行の仮想通貨取引所が、正式に開始されることが分かった。シンガポール最大の商業銀行であるDBS銀行は10日、新たに「DBSデジタル取引所」と呼ばれる仮想通貨取引所部門を設立すると発表した。

DBSデジタル取引所はシンガポール最大のデリバティブ取引所であるSGXも10%の株式を保有し、資本参加している。

主に憶説できるのは機関投資家や適格投資家のみで、ビットコインやイーサ、ビットコインキャッシュ、XRPを取引できるようになる。顧客はシンガポールドルや米ドル、香港ドル、日本円で仮想通貨の購入が可能だ。DBSは仮想通貨を補完するカストディサービスも提供する。

さらに未上場企業の株式や債券、プライベート・エクイティ・ファンドなどセキュリティ・トークン・オファリング(STO)のためのプラットフォームも提供する。

DBSグループのピユッシュ・グプタCEOは、「シンガポールがグローバルな金融ハブとしての競争力をさらに高めるためには、デジタル資産や通貨取引の主流化を歓迎する準備をしなければならない」と述べている。