SECの”仮想通貨皇帝”、手数料目当てのIEOに警鐘鳴らす

米国のSEC(証券取引委員会)の「皇帝」ことバレリー・シュシェパニャク氏が、イニシャル・エクスチェンジ・オファリング(IEO)でトークン発行する取引所に対して規制面から懸念を示した。

シュシェパニャク氏は、現在ニューヨークで行われているコンセンシス2019で、手数料目当てでIEOトークンを発行する取引所は「ブローカー・ディーラー」と同じ活動をしていることになると発言。次のように問題点を指摘した。

「米国の発行者、米国の買い手を相手に米国マーケットで運営している場合、もし(ブローカー・ディーラー)として登録されていなければ、米国ではトラブルになるだろう」

とりわけシュシェパニャク氏は、昨年9月のTokenLotのケースに言及。TokenLotは、「ICO(イニシャル・コイン・オファリング)のスーパー」と自称し、買い手をICO市場に持ってくるブローカーディーラーのような役割をしていた。しかし、未登録のままこの業務を行ったためSECによる取締りの対象になり、47万1000ドル(約5100万円)の罰金を払った。

IEOは、トークンを使った資金調達の一種。ICO(イニシャル・コイン・オファリング)と異なり、取引所の利用者しか売買できない。最近バイナンスフォビなど、大手仮想通貨取引所が相次いで独自のIEOプラットフォームを立ち上げている。

ICOが禁止されている中国や韓国では「抜け道」としてIEOの人気が高まっているという調査も出ている

【関連記事:仮想通貨規制の抜け穴?中国と韓国でIEOがひそかに流行りだす

巨額資金の損失隠蔽疑惑に揺れる仮想通貨取引所ビットフィネックスも13日、IEOで10日間のプライベートセールで10億ドルを調達したと発表していた。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版