スペイン本拠の銀行グループ、サンタンデールはリップルと提携し、リップルのブロックチェーンxCurrentと、プラットフォームのRippleNetを採用した国際送金アプリをリリースする。ビジネスインサイダーが24日に伝えた。

 ロンドンで23日に開催された国際フィンテック会議で、サンタンデールUKのネイサン・ボストックCEOが明らかにした。

 アプリは今春リリース予定で、他社に先を越されなければ、ブロックチェーン技術を用いた大規模なクロスボーダー決済を実現する初の大手小売銀行となる見込みだ。サンタンデールのアナ・ボティンCEOが1月末に、前年の業績説明会で話した時は、スペイン、ブラジル、英国、ポーランドの消費者向けのアプリになると説明していた。

Innovation

 ビジネスインサイダーによると、サンタンデールは15年と16年にリップルに投資し、16年には国際決済アプリのテスト版を共同で開発、リップルの技術により即日の送金が可能となることを実証した。また、送金手数料の見積もりも表示できるようになる予定だ。

 リップルは現在までに、法定通貨決済スピードの向上を目的にマネーグラムと提携したほか、日本の銀行61行からなるコンソーシアムと提携し、リップルを使った即時国内決済アプリの開発を行っている。韓国の銀行でも、商業国際送金システムにリップルを採用する。