仮想通貨/デジタル認証プロジェクトであるワールドコインは、"ワールドID"と名付けられた「グローバルアイデンティティプロトコル」に200万人以上のユーザーが登録した。
7月13日の発表によれば、まだベータテスト中のワールドIDプロジェクトは、100万人に到達までの半分以下の時間で200万人を突破した。
「ワールドID」の目指すところは、ユーザーが自身の身元を証明するために携帯電話に保存できる「グローバルデジタルパスポート」を提供することだ。このシステムでは、プライバシー保護のためにゼロ知識証明(ZK)を使用する。
ワールドIDプログラムにサインアップして「デジタルパスポート」を受け取るためには、個々の人々が「オーブ」と呼ばれる装置で自分の眼球をスキャンする必要がある。これにより、一意性のある「アイリスハッシュ」が生成され、その人の一意性さを確認するために使用される。自身の生体認証データを成功裏にアップロードしたユーザーは、仮想通貨であるワールドコインでその努力に対して報酬を受け取る。
ワールドコインは、登録急増の要因として、バルセロナ、ベルリン、東京を巡る最近のマルチシティツアーを挙げている。ツアーでは、毎週平均4万人の新規ワールドIDメンバーが認証されたという。
ワールドコインは、需要の増加を受け、眼球スキャンデバイス「オーブ」が今後数ヶ月間で世界中でさらに利用可能になるとしている。「さらに、より多くの人々が登録していると同時に、増え続けるアプリやサービスがワールドIDプロトコルを利用している」という。
また、Okta のAuth0やTalent Protocol などの他のプロトコルが、それぞれのオンボーディング手続きでワールドIDとワールドコインを使用し始めたとも指摘した。
5月8日には、プロジェクトはAndroidとiOSのオペレーティングシステムで動作する、認証された人専用のガスフリー仮想通貨ウォレットであるワールドアプリをローンチした。約2週間後の5月25日には、ワールドIDプログラムのさらなる展開を支援するために、シリーズCの資金調達ラウンドで1億1500万ドルを調達した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン