ロシアの国有コングロマリット企業ロステックは、同国内のブロックチェーン開発への支出を、当初予定から半分に減額する。同国ニュースのコメルツが1月27日に発表した。
同社のロードマップによると、同社は同国内のブロックチェーン技術開発に2024年までに284億ルーブル(約492億円)相当の支出を計画している。当初は、550億~850億ルーブルとしていた。
ブロックチェーン技術の製品標識化システムへの導入には6億5000万ルーブル(約11億円)とされ、ヘルスケアシステムが11億7000万ルーブル(約20億円)で、うち5億7500万ルーブル(約10億円)が医薬品など追跡システム向けだとされる。他、住宅サービスに4億7500万ルーブル(約8億円)など。
ブロックチェーン開発への支出縮小の要因は、国内経済状況の変化とみられる。また、ブロックチェーン技術へのとらえ方が、「開発戦略や特定市場を持たないコピープロジェクトから市場を自浄するもの」へと変化するなか、こういった条件において、ロシア市場においては最もスムーズでよりリスクの低い道を選択して開発をすすめているとしている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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