ロシア、2千万IPアドレス遮断でもテレグラムアプリは利用可

 ロシアの通信・情報技術・マスコミ監督庁(ROSKOMNADZOR)は16日、予告通り仮想通貨業界で人気のチャットアプリ、テレグラムのアクセスを遮断し始めた。テレグラムへのアクセスを遮断するため、17日時点で、グーグル、アマゾンの2000万に及ぶIPアドレスをブロックした。しかし、ロシアのテレグラムユーザーは、ブロック迂回策を取らなくてもアプリが使用できると報告している。

 テレグラムのアプリはロシアで使用できる状態だが、IPアドレスのブロックにより、他のところで問題が発生したようだ。メッセージアプリのバイバーは接続に問題が出ており、通話がしずらくなっている。

 @Viber ロシアの複数のユーザーが、バイバーで通話をする際に問題が発生しています。アマゾンウェブサービスへの接続問題が原因と見られます。現在、問題の解決に全力で取り組んでおります。

 ユーザーのデータセキュリティと匿名性の支持者として著名なエドワード・スノーデン氏は17日、ツイッター上でROSKOMNADZORの対応に怒りを表明した。「モラル的にも法的にも逸脱した検閲」と非難し、ロシアのインターネットを破壊するものと指摘した。

 @Snowden テレグラムに対するROSKOMNADZORの対応は、ロシアの今日のインターネットを破壊した。テレグラムに無関係の多数のサイトが、モラル的にも法的にも逸脱した検閲によりブロックされている。

 これはロシアがテレグラムへのアクセスを遮断するため、いかに多くのIPアドレスがブロックされたかを示している。16日朝方、ロシア検閲当局はロシアのインターネットサービスプロバイダーにテレグラムへのアクセスをブロックするよう命令した。当初はROSKOMNADZORが命令した…

 地場ニュース機関のTジャーナルメディアゾナによると、ユーザーはマイクロソフトやウィンドウズ・アップデートのクラッシュを報告している。ゲームプラットフォームのニンテンドースイッチ、プレイステーションネットワーク、ビザード、Xボックスライブや、ビデオストリーリングのネットフリックスなどその他多数が影響を受けているようだ。

 地場メディアによると、ROSKOMNADZORのブロックは、自身のウェブサイトにも影響を与えたようだ。当局はまた、第3者のネットワークがクラッシュしたことへの関与を否定している。

 ネットワークの遮断により、相当な被害を被っているサービスもある。オンラインスクールのSkyengは、一晩で最大48万ドル(約5139万円)相当を失った。オンライン新聞のメドゥーザによると、この問題に対し60社が法的な助けを求めている。

 当局代表のアレクサンドル・ジャーロフ長官によると、遮断したテレグラムへのアクセス数は全体の30%で、今回の措置により影響を受けたとの苦情は少ないと主張した。当局はまた、プロキシとVPNサービスのオーナーに対し、次回の遮断はより大規模にやると警告を出した。

 一方で、テレグラムの創設者パーヴェル・デューロフ氏はソーシャルメディアVk.comに投稿し、プロキシとVPN管理者に対しビットコインを寄付すると発表した。デジタル世界の自由と発展を守るためという。