リップル共同創業者のクリス・ラーセン氏と米ITメディアのテッククランチ創業者マイケル・アーリントン氏が、米政府の規制について意見を交換した。
サンフランシスコのブロックチェーンウィークに登場した両氏は、米政府について異なる見解を持っているようだ。
ラーセン氏が「米規制当局は明らかにもっと積極的にならなければいけないが、今のところは良い仕事をしていると思う」と発言。そこにアーリントン氏は割って入り「やつらはクソ野郎だ」と述べ、「我々は米政府の能力とやる気に関して異なる見解を持っているようだ」と述べた。
一方、両氏は、グローバルなEコマースの枠組みなどでインターネット時代のけん引役として米政府は役割を果たしたという点で同意。その上でラーセン氏は、「金融分野は単にデータを扱う話よりも複雑だ」と現在の仮想通貨周りの規制に難しさに共感した。
投資ファンドであるアーリントンXRP創業者でもあるアーリントン氏は、習近平国家主席の発言をブロックチェーン推進発言を受け、「我々は遅れをとる危険がある」と発言。ラーセン氏もこれに同意し「そうなれば悲劇だ」とした上で「しかし米政府は分かっていると思う」と付け加えた。
これに対してアーリントン氏は、「トランプ大統領は本当に仮想通貨を理解していると思うか?」と懐疑視。最後まで米政府の仮想通貨に対する姿勢に関しては2人の見解は平行線のままだった。
米政府の仮想通貨に対する根本的な考え方が変わらない限り、強気相場が再開しないだろうとみるアナリストもいる。
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