米マーケット調査会社ファンドストラットのトム・リー氏は、ビットコインは7000ドルを下回ればリスク対報酬の割合が魅了的になるという見方を示した。フィナンシャル・レビューが24日に伝えた

リー氏は、現在のビットコイン相場は未だに強気相場と指摘。ただ、以前の強気相場と同じように「ずっと上昇が続くわけではなく、短期で下落リスクを伴う保合い状態にある」と述べた。「つまり、仮想通貨相場とは強欲になれば良いというものではなく、押し目買いをするために十分なドライパウダーを維持できるかだ」(リー氏)。

その上でリー氏は、独自開発した「ビットコイン・ミゼリー・インデックス(BMI)」が66を下回った7月31日からビットコインに弱気だったと発言。「投資家心理がリセットされる30割れを待っている」と述べた。

BMIは、ファンドストラット社が顧客向けに開発した指数で、ボラティリティや勝ち越しの取引数などの要素から1~100ポイントで評価する。

リー氏によると、今後10週間以内に状況が改善し、ビットコイン7000ドル割れがリスク対報酬的に魅力的になると予想した。

一方、リー氏は、米議会の仮想通貨に対する姿勢に懸念を表明。「ホワイトハウスや議会がリブラのせいで仮想通貨に対してますます敵対的になっている」と指摘し、「米国は、今後2、3年間で仮想通貨ストーリーの中心に居続けるだろう」と述べた。

フェイスブックのザッカーバーグCEOは23日に議会証言に臨んだ。米議員から厳しい批判の声が相次ぐ中、同CEOは、もし米規制当局の認可が得られなければフェイスブックはリブラ協会から離脱すると述べた

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