リップル社のCEOブラッド・ガーリングハウス氏が「ASEAN(東南アジア諸国連合)におけるブロックチェーンやデジタル資産普及への機は熟した」という見解を示した。12日付のAMBクリプトが報じた。

シンガポールで行われているシンガポール・フィンテックでガーリングハウス氏はIMF(国際通貨基金)の幹部と対談し、規制のブロックチェーンやデジタル資産の普及に与える影響について議論した。その中で同氏は、アジア市場における規制が整備されつつつあることを好感し、次のように述べた。

「アジア市場で起きていることは面白い。現在のSWIFT・コルレス銀行体制は一部のアジア市場を後にしている。(中略)私はASEAN市場でブロックチェーン技術やデジタル資産が普及する上で機は熟したと考えている。リップルの世界中にいる全顧客のうち50%がアジア市場にいる。シンガポールのオフィスは去年、200%成長した」

SWIFTは国際銀行間通信協会で銀行間の国際的な決済ネットワーク。SWIFTが提携する金融機関は世界200カ国に1万1000あるが、送金にかかる時間が数日と遅く、代替手段として送金完了まで数秒のリップルなどに注目が集まっている。

ASEAN諸国の中でもガーリングハウス氏が称賛したのタイ。「タイではXRPを含めたデジタル資産がはっきりと合法になっている」とし、透明性のある規制が投資を促す良い例に挙げた。またシンガポールは「この業界でリーダー」になるべく多くのことを成し遂げたとし、フィリピンではタイと同じような合法化に向けて「部分的に同じような動き」が見られると話した。

その上でガーリングハウス氏は、はっきりした規制の重要性を強調。次のように述べたという。

「もし規制がはっきりとすれば、リップルだけでなく他の企業にとっても、より早いペースでの技術の普及が実現できるだろう」

 

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