ジョージア国立銀行（NBG）は、中央銀行デジタル通貨（CBDC）プロジェクトである「デジタルラリ」（ラリはジョージアの通貨単位）の技術パートナーとして、ブロックチェーン決済企業のリップルラボを選択した。

リップルの発表によれば、このパートナーシップはリップルのCBDCプラットフォームを通じてデジタルラリの試験導入の実施と展開を行うという。ジョージア国立銀行は、この革新的なCBDCプラットフォームを活用し、デジタルラリの潜在的な応用を評価し、政府部門、企業、個々のリテールユーザーへの利点を判断する。

9月には、ジョージア国立銀行は限定アクセスのライブパイロット環境を導入し、CBDCプロジェクトを進展させる意向を明らかにした。この際、ジョージア国立銀行は技術力、成熟度、能力、関連するバックグラウンド、実践的な評価への参加意欲を考慮し、技術パートナー候補として9つの企業を選び出した。その中には、リップルの他にオーゲンティック（Augentic）、Bitt、ブロクサス・ホールディングス（Broxus Holdings）、カレンシー・ネットワーク（Currency Network）、DCM、イーカレンシー・ミント（eCurrency Mint）、FARIソリューションズ（FARI Solutions）、ソブリン・ウォレット（Sovereign Wallet）といった企業が選ばれていた。

最終的に、リップルはデジタルラリの取り組みにおける優先的なプロトコルとなった。選考委員会は、プロジェクトの目標への深い理解、潜在的な応用、プロジェクトの成功への強い献身など、様々な要素を考慮したという。

ジョージアのデジタルラリの取り組みでのパートナーシップ以前、リップルはCBDCの実装に取り組む組織と積極的に連携してきた。リップルは6月、コロンビアの中央銀行と協力し、ブロックチェーン技術の応用を調査し、リップルのCBDCプラットフォームを活用したデジタルペソの試験を行った。

翻訳・編集　コインテレグラフジャパン