リップルラボの最高法務責任者であるスチュアート・アルデロティ氏は、最近の裁判所の判決を受けて、米国の銀行がクロスボーダー取引のためにXRPを利用する可能性があると主張している。
CNBCの7月17日の報道によれば、アルデロティ氏は、米国の銀行や金融機関がクロスボーダー支払にXRPを利用する可能性を探るだろうと予想した。アルデロティ氏のこの発言は、リップルが米証券取引委員会(SEC)に対して提訴した訴訟で、連邦裁判所がXRPトークンが必ずしも証券ではないと判断したのを受けて出てきたものだ。
「私たちは、この決定が金融機関のクライアントや潜在的なクライアントに、少なくとも彼らのビジネスでどのような問題を経験しているのか、国境を越えて価値を移動させる際に法外な手数料を支払わなければならない現実の問題について話し合う機会を提供することを期待している」とアルデロティ氏は語った。「この四半期には、米国のクライアントとの多くの会話が生まれ、それらの会話の一部が実際のビジネスにつながることを期待している」。
2020年12月に起こったリップルとSECの法廷闘争はまだ終わっていないが、XRPに対する判決はすでに仮想通貨スペースで大きな波紋を広げている。多くの米国の取引所がXRPトークンの取引を再開したことを発表した。また、一部の議員は規制の明確化を求める声を再度上げている。
「証券」というレッテルがXRPから取り払われたことで、SECの訴訟によって足踏みしていたリップルと銀行間のパートナーシップが新たな活力を得る可能性がある。バンク・オブ・アメリカは2019年にブロックチェーン企業を注目していたし、アメリカンエキスプレスは2017年からリップルと提携していた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン