米証券取引委員会(SEC)とリップルラボの訴訟でリップルに対し有利な判断が下されたことを受けて、仮想通貨取引所でXRPトークンが再び上場する可能性が高まっている。
7月13日のツイートで、仮想通貨取引所ジェミナイは「XRPを上場させる予定だ」と発表した。一方、コインベースとクラーケンは、約2年ぶりにXRPの取引を再開すると述べている。SECは、未登録証券提供を理由にバイナンスやコインベースを含む取引所に対して制裁措置を取ってきたが、リップル訴訟の判断により、XRPの取引を提供する取引所は少し安心して業務を行うことができるだろう。
Trading is anticipated to begin later today, if liquidity conditions are met. Once sufficient supply of this asset is established trading on our XRP-USD, XRP-USDT and XRP-EUR trading pairs will launch in phases. Support for XRP may be restricted in some supported jurisdictions.
— Coinbase Assets ️ (@CoinbaseAssets) July 13, 2023
「これは大きな出来事だ」と、クリプト・カウンシル・フォー・イノベーションのCEOであるシーラ・ウォレン氏はリップルの判決についてコメントした。
「この事件が提起された時点から、全産業に影響を及ぼすことは明らかだった。これは基本的に、SECがこれらの基礎資産に権限を持つという主張、および規制の明確性がすでに存在するという主張を弱める」
XRPを2020年と2021年に非上場とした他の取引所、例えばOKXは裁判所の判断を称賛しているが、トークンの取引に戻る予定かどうかは明言していない。仮想通貨企業アイ・トラスト・キャピタルは、2年ぶりにXRPを再開する最初の企業であると主張した。一方、裁判所の判断を受けたソーシャルメディアでのクラーケンの最初のメッセージはより曖昧だった。
— Kraken Exchange (@krakenfx) July 13, 2023
SECは2020年12月に、リップルとブラッド・ガーリングハウスCEO、共同創設者のクリス・ラーセン氏に対して告訴した。これにより、ジェミナイやクラーケンなど、米国ユーザーへのサービスを提供する取引所でのXRPが大量に非上場とされた。そいかし当時、仮想通貨決済プロセッサーおよび取引所運営者であるアップホールドは、裁判の結果が出るまでXRPを非上場にすることはないと話していた。
「XRPコミュニティを支援し、側に立ち続けてきたことを誇りに思う」と、アップホールドは裁判の結果についてコメントした。