リップルCEO「中国市場参入時は中国人民銀行と組むべき」

 米リップルのブラッド・ガーリングハウスCEOが先月26日、将来中国市場に参入する際は中国人民銀行を含む現地のパートナーと連携すると語った。同発言は米中のブロックチェーン関連企業が集った「ブロックチェーンコネクト」における基調討論会においてなされた。

 ガーリングハウスCEOは司会に「いかにアジア市場を開拓するか」と問われ、次のように答えている。

 「現在中国にオフィスは構えていないが当然(中国市場参入を)検討したことがある。シリコンバレーの多くの企業がいかに中国市場に参入するか考えている。リップルが中国市場に参入する時は中国本土のビジネスパートナーと組むだろう。総じて考えるとこれがベストの方法だと思われるからだ。中国が他の国と同様クロスボーダー決済を解決する必要に迫られているのは疑いようもない。」

 「リップルがユニークなのは、各国の政府及び現地の銀行を迂回するのではなく、一緒に組むようにしていることだ。最初こういったやり方は特異だと思われていたが、今では多くの人がこの戦略のほうが良いと認識しているようだ。ブロックチェーン技術が発展したとしても政府が消えて無くなることはないからだ。だから中国のような海外市場を検討する時、私は中国人民銀行と組むべきだと思っている。リップルは正規の取引機関としかパートナーシップを組まない。例えば(英中銀である)イングランド銀行やサウジアラビア通貨機構なども我々の顧客だ。」

 今回の討論において、中国以外では日本にも言及。リップルの発展におけるハイライトとして三菱UFJ銀行との連携を挙げた

 さらに、昨年から指摘されていたXRPトークン不要論に対しても持論を展開した

 「いまから約20年前、現AT&TのCEOであるランダル・スティーヴィンソンと話す機会があった。私は当時ダイアルパッドというVoIP技術(Voice over Internet Protocol、音声通話をインターネット上で行うプロトコル)を提供する会社のCEOだった。ランダル・スティーヴィンソンは私に『AT&TはIP(インターネットプロトコル)を絶対使わない』と言っていた。それを聞いて『まあそれでもよい。周辺の課題を解決する仕事があるだろう』と思った。だが今日、AT&Tの全体のネットワークがIPをベースにしている。だから今、銀行が(XRPトークン等の)デジタル資産を絶対に使わないという意見を聞くと、ランダル・スティーヴィンソンがAT&TはIPを使うことは無いと言ったことを思い出す。銀行は顧客により良いプロダクトを提供することを助ける商品を採用する。コスト削減に繋がり、本当の課題を解決するものであればだ。」