仮想通貨(暗号資産)XRPを手掛けるリップル社は、5月30日にブラジルの中央銀行と非公開の会合を持ち、「制度的問題」について議論した。

ブラジル中央銀行のウェブサイトによると、ロベルト・カンポス・ネト総裁は、リップル社のブラッド・ガーリングハウスCEOやほかの仮想通貨企業の代表3人とビデオ会議を行った。

会合はメディアに非公開だったため、詳細は明らかではないが、ウェブ会議の目的としては「制度的問題」が言及されている。

ブラジルでのリップル

リップルは、中南米の中でもブラジルで野心的な計画を持っている。同社は、昨年6月にブラジルのサンパウロにオフィスを設立した

XRPを使ったクロスボーダー決済を促進することを目的とするリップルにとって、ブラジルの送金市場は魅力的だ。ブラジルの送金額は25億ドルとも評価されている

2019年12月、リップルのブラジルでのゼネラルディレクターであるルイス・アントニオ・サッコ氏は、ブラジルでの銀行や金融機関とのパートナーシップを拡大する方針を発表している。これまでリップルは、少なくとも3つのブラジルの金融機関と提携を行っている。

ところで、リップルを巡っては、同社が出資しているマネーグラムに対して、送金大手のウェスタンユニオンが買収提案しているという報道も出ている。ただマネーグラムは、コインテレグラフジャパンに対して「マネーグラムの企業ポリシーとしてマーケットの噂話や憶測にはコメントしない」と述べている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン