「この記事は、6月2日午前に公開された記事を再編集しています。」
米送金大手のウエスタン・ユニオン(Western Union)がリップル社が出資するマネーグラム(MoneyGram International)に買収提案をしたことがわかった。ブルームバーグが情報筋の話として報じた。
ウエスタン・ユニオンとマネーグラム双方ともにコメントは出ていない。情報筋よると、まだ買収の最終段階には至っていないという。
今回の買収提案の背景として、ブルームバーグは「オンライン決済を人々が使うようになり、(送金ビジネスが)衰退し始めている」と指摘する。フィンテック企業が勃興することで、送金分野でも新たな競争が開始されていると、ブルームバーグは分析している。
ウェスタンユニオンは、2018年からXRPを使ったリップルの決済システム「xRapid」(現在はODLと呼ばれてい)をテスト運用しており、リップルとは関係があった。
マネーグラムは2019年6月にリップル社と「戦略的パートナーシップ」を提携。リップル社のODLやXRPを使い、送金サービスを行っている。
今回の買収が実現し、ウェスタンユニオンとマネーグラム、リップルの3社が連合し、ウェスタンユニオンがXRPを使ったリップルのソリューション導入となれば、XRP価格にも大きな影響を与えるかもしれない。
報道を受けて、マネーグラムの株価は一時、70%以上急騰した。