フランスの小売大手カルフールは、牛乳・乳製品の流通を追跡するため、ブロックチェーン技術を活用する。同社が3月1日に発表した。消費者が生産地の情報や流通プロセスについて知ることができるようになる。

カルフールは、ブロックチェーン技術を活用した「カルフール・クオリティー・ライン(CQL)」を乳製品に活用していく。酪農家から店頭までのトレーサビリティをCQLで追跡する。CQLを適用した製品を3月から徐々に販売していく予定だ。

CQLを使うことで、消費者は牛乳を生産した酪農家のGPS座標を確認したり、牛乳をいつ加工したのかといった情報を入手できるようになるという。消費者は製品についたQRコードをスマートフォンでスキャンすることで、こういった情報にアクセスできる。

カルフールは昨年10月、IBMのブロックチェーン技術を活用した食品追跡ネットワーク「フード・トラスト」に参加。昨年11月からは鶏肉のサプライチェーン追跡を、IBM技術を活用して開始している

フランスの別の小売グループ、オーシャン(Auchan)も昨年末、ブロックチェーン技術を活用した追跡ソリューション「Food Chain」を導入している。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Retail Giant Carrefour Applies Blockchain for Tracking Milk Product Supply Chain