仮想通貨IOTA盗難事件 被害額12億円相当の大半を発見=ロイター

仮想通貨IOTAの開発を手がけるIOTA財団幹部は、18年に起きた大規模なIOTA盗難事件で奪われたと見られる最大1100万ドル(約12億円相当)のIOTAの大半が見つかったと発表した。ロイター通信が30日に伝えた

既報の通り、ユーロポールが英国とドイツの警察当局と協力して捜査を進めた結果、先月、この窃盗に関わった疑いで容疑者が英オックスフォードで逮捕されている。

この窃盗事件は、複数の市民からIOTA盗難の被害届がドイツ地元警察に出され、18年初めより捜査が行われていた。その後、被害者は85人以上いることが分かり、盗まれたIOTAの総額は1000万ユーロ(約12億円)相当と見積もられていた。

IOTA財団の共同創設者であり、IOTA財団のトップを務めるドミニク・シーナー氏は、ロイターに次のように語っている。

「IOTA財団が知る限りでは、盗難に遭った1000万ユーロ(約12億円)相当のIOTAのうち、発見されていないIOTAは、ほんのわずかだ。各取引所がハッカーのアカウントをブロックしたため、ハッカーは盗んだIOTAの現金化を試みたが、失敗に終わっている

報道によると、発見されたIOTAは現在、警察当局が保管しており、今後、容疑を裏付ける証拠として使用されることになるという。 シーナー氏は、当初、捜査機関は今回の窃盗を組織的グループの犯行と考えていたが、捜査の結果、単独犯の犯行であることを突き止めたと説明した。逮捕された男性は「普通の職業の、教育レベルの高い人物」と伝えられているが、身元は非公開となっている。 

既報の通り、今回ハッキングを行った容疑者は悪意のあるIOTAシードジェネレーターを使用し、容疑者の管理下でユーザーが秘密鍵を使用するよう仕向ける「シード」(パスワード)を取得していた疑いがもたれている。なお、容疑者はオンライン上でIotaseed.ioというドメインのサイトを運営していたことが判明している。容疑者は、このような手口でユーザーのウォレットに入り、ユーザーのIOTAを偽IDを使って作った別のウォレットに振り込んでいたという。