仮想通貨取引所にシャドーバンキングを行ったとして米ニューヨーク州南地区の連邦検事局(SDNY)に起訴された2人が、渦中のビットフィネックスの資金を預かるクリプトキャピタルと関わりがある可能性が浮上した。The Blockが1日に報じた。

既報の通り、アリゾナ州のレジナルド・ファウラー容疑者とイスラエル出身のラビッド・ヨセフ容疑者は、仮想通貨を購入する個人から資金を受け取る銀行口座を開くため、銀行に対して虚偽の説明したという。また、送金業務を無登録で行った疑いもかけられているほか、世界中の銀行から自社の口座を経由して巨額資金のやりくりをしていたものの、実際にはその規模をごまかしていたそうだ。

The Blockによると、ファウラー容疑者が所有するグローバル・トレーディング・ソリューションズLLCは、パナマに拠点があるクリプト・キャピタルの支配下にあるという。

さらに、また、クリプト・キャピタルは、先日破産したカナダの仮想通貨取引所クアドリガCXにもサービスを提供していたことが分かった。クアドリガCXは、1億9000万カナダドル(約158億円)分の仮想通貨にアクセスできない状態と報じられており、原因は、創業者のゲリー・コットン氏が昨年12月死亡し、コットン氏が管理していたコールドウォレットにアクセスできなくなったこととみられている。

25日、ニューヨーク州のジェームズ司法長官がビットフィネックステザーを訴追。提携先のクリプト・キャピタルで生じた8億5100万ドルもの損失補填の為、7億ドルのテザーを使っていたと発表した。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版