調査企業のXangleが実施した調査によると、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)に参加した個人投資家の3分の1が「騙された」と感じたか、もしくはプロジェクトが情報を隠蔽したと考えている。

今回のXangleの調査は、2017年から2020年10月までの間にICOに投資をした600人の投資家を対象にしたものだ。

ICOを実施した期間が直近まで含まれているため、Xangleno調査対象となった投資家は必ずしも初期のICOブームに巻き込まれた投資家に限定されていないようだ。回答者の22%が2017年に最初にICOに投資をしたと回答しているのに対し、35%は2018年、26%は2019年、9%は2020年に最初に投資したと回答している。

回答者の半数近く(46.7%)は、1000ドル未満の少額の投資を行った。29.2%の回答者は1001~1万ドルの投資をしており、8%近くが1万~2万ドルの投資を行ったと回答している。

非公式のつながりや口コミは、これらの投資家の決定において非常に大きな役割を果たしたという。45.7%が友人、家族、また同僚のいずれかが、投資対象として選択したICOの情報源だったと回答している。メディアでの掲載(15%)、フォーラム(19.2%)、ソーシャルメディア(17.7%)といったものも一定の情報源となったいたことがわかる。

回答者の55%が投資のリターンがICO投資の動機になったと回答。23%はプロジェクトの背後にあるアイデアを信じたため、17%はプロジェクトのテクノロジーについてもっと知りたいと思って投資したと述べている。

また今回の調査では回答者の56%が将来再びICOに投資するが、その際にはより徹底的にプロジェクトについて調査すると述べている。

また33%近くの回答者がICOが意図的に騙したり、情報の提供を意図的に控えたと感じている。騙されたと感じた回答者のうち、54%はICOプロジェクトの関係者が刑事責任に問われるべきだと述べている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン