仮想通貨取引所のコインチェックが、ネットリサーチ企業のマクロミルの独自ポイントを仮想通貨と交換できるサービスを始める。日本経済新聞が3日に報じた。またコインチェックマクロミルの両社も4日に発表した。サービス開始は10日からで、1ポイント1円でビットコインやイーサリアム、XRP(リップル)と交換できる。

マクロミルは、ユーザーがネット上でアンケートに回答するとポイントが貯まるサービスを手掛けている。1ポイント1円で換金できるほか、商品やTポイント、アマゾンギフト券などに交換できる。

実際に仮想通貨に交換する際には、事前にコインチェックの口座を持っていることが必要だ。また初回の交換は300ポイントからで、2回目以降は500ポイントから交換可能となる。

主婦層開拓が狙い

日経新聞によれば、マクロミルのユーザーは主婦層が多く、コインチェックは今回の協業で新たな顧客層を開拓するのが狙いだという。

マクロミルは今回の協業で「さらに多様な属性を持ち回答率の高い自社パネルの充実をはかる」と述べている。

コインチェックとマクロミルは、今回の協業以外にもブロックチェーン領域で連携していく予定だという。またマクロミルは、ライトニングネットワークを活用したアンケート調査の実証実験を行っている

進むポイントと仮想通貨の連携

仮想通貨とポイントとの連携では、ライバルのビットフライヤーが8月20日、Tポイントでビットコインを購入できるサービスを始めた。この際は、100ポイントで85円相当のビットコインが付与されるシステムだ。

マクロミルの1ポイントは1Tポイントで交換できるが、今回のコインチェックのサービスは1マクロミルポイントで1円相当のビットコイン、イーサリアム、XRPと交換できる。ポイントのレートでいえば、コインチェックの方が有利といえそうだ。

またコインチェックも今年4月、マネックス証券の「マネックスポイント」を仮想通貨に交換するサービスを開始している

海外の専門家は、コインテレグラフ日本版の取材に対して、ポイントサービスと仮想通貨は「親和性が高い」と語っている。ポイントによる仮想通貨の購入は「仮想通貨の認知を加速させ、利用者を増加させる」と分析している。

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※コインチェックとマクロミルの発表を受け、記事に追記しています(9月4日 12:30)