仮想通貨イーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏は、ビットコイン価格予想で人気のストック・フロー分析を信じていないと発言した

2月27日にブテリン氏は、2021年から2024年にビットコインが10万ドルで推移することを予想するストック・フロー分析を批判。PlanBが提唱するストック・フローモデルは現在ビットコイン8606ドルを示している

ストック・フロー比率を使ったビットコインのモデル価格は、ビットコインのストック(1800万BTCの流通量)とフロー(1年65万7000BTC)の関係式から算出される。サトシ・ナカモトが持っているとされる100万BTCの存在などを考慮に入れられている。

「ストック・フロー比率(10日)」は、10日間の生産量(フロー)を10で割った後に365をかけて年間の推測生産量を算出する。「ストック・フロー比率(365日)」は、計測日の365日前までのBTC生産量を出して計測される。

ブテリン氏は、ストック・フロー分析も他の予想モデルと同じように「事後に合理化するクソ」と発言した。

「『イベントXによって仮想通貨が上昇する(下落する)』というフォームを使う95%以上の記事は、事後に合理化するクソだ」

他の5%の記事はどんなタイプのものか詳細は明らかになっていない。

ストック・フローモデルによると、来年5月の半減期までビットコインモデル価格(365日)の中央値は8285ドル。開発者のPlanBによると、半減期によるビットコイン供給源からビットコインは2022年までに10万ドルに到達する。

現在ビットコインは、8800ドル付近で推移。先週から1000ドル以上下落した。一方イーサは、先週は280ドルを上回っていたものの、現在は230ドルを下回っている。

米マーケット調査会社ファンドストラットのトム・リー氏は、2020年はビットコインに良い年になると主張。理由として米国の大統領選挙」、「ビットコイン半減期」、「米イラン関係」、「200日移動平均線」、「新型コロナウイルス 」を挙げた

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン