楽天は13日、同社傘下の仮想通貨交換業者みんなのビットコインの社名を「楽天ウォレット」に変更すると発表した。変更は3月1日付。また現行のサービスについては3月31日で終了し、4月から新サービスを提供する。

「楽天ウォレット」への社名変更について、「事業のさらなる安定と拡大とともに新たな価値の提供を目指し、楽天グループでの事業強化とシナジー効果を最大化するため」と説明している。

現在のみんなのビットコインのサービスは3月31日で終了する。サービス停止の具体的なスケジュールは、同社のホームページで12日に発表されている。

楽天は1月18日にグループ再編を発表。みんなのビットコインは楽天の決済サービスを集約した「楽天ペイメント」の傘下に入る(新体制は4月1日より)。楽天ペイメントのもとでキャッシュレス決済を促進させていく方針だ。楽天の仮想通貨事業も楽天ペイメントのもとで決済サービスにフォーカスした形になる可能性があるだろう。

楽天は12日の決算説明会で楽天ペイアプリをアップデートさせ、楽天Edyやバーコード、QRコード決済など、決済手段を単一のプラットフォームに統合させることを発表している。

楽天は昨年10月にみんなのビットコインの株式を取得した。楽天グループ入り後、資本金の増資などを実施し、経営基盤の強化を進めている。みんなのビットコインは金融庁から仮想通貨交換業の登録を取得していない「みなし業者」として営業しており、金融庁に登録を申請中だ。