仮想通貨交換業のみなし業者、みんなのビットコインは7日付で親会社の楽天カードから追加出資を受け、資本金を7億3000万円に増資したと発表した。財務基盤の強化により、事業拡大やサービスの利便性・安全性向上につなげるとしている。10月に楽天グループ傘下となってからは2度目の増資だ。
楽天は8月31日、子会社の楽天カードを通じてみんなのビットコインの全株式を取得すると発表。買収額は2億6500万円で株式は10月1日付で譲渡された。
8月の発表時点でのみんなのビットコインの資本金は1億3000万円だったが、10月2日付で3億5000万円の増資を実施。当時の増資発表時には「経営基盤や組織・態勢の安定、システム開発、セキュリティ増強、マーケティング戦略などの強化をはかる」としていた。
楽天グループ入りしてから約3ヶ月で、計6億円の増資を行った形だ。積極的な増資を進め、着々と経営基盤や事業体制の強化を進めているようだ。2018年末には金融庁の仮想通貨規制の議論もまとまり、金融庁が今後みなし業者へ登録を付与するのではないかとの観測も出始めている。
同社は1月4日に日本仮想通貨交換業協会(JVCEA)の第二種会員として加盟も果たしており、19年には積極的な事業展開を進めていくことになるとみられる。