QUOINEは20日、19日に発生した仮想通貨流出事件について被害の詳細を公開した。QUOINE本体で7.54億円相当の仮想通貨流出があったほか、シンガポール法人Quoine Pte(QPT)で100.5億円相当の流出が確認された。

不正流出事件は19日にQUOINEとQPTにおいて、管理用ウォレットが不正アクセスされ、保管していた仮想通貨が流出した。QUOINEによれば、分別管理用のコールドウォレットは安全であり、ユーザー資産への被害はない。それでもQUOINEでは、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)、XRPの3通貨が流出し、その額は7.54億円に相当する。

シンガポールのQPTの方は、69種類の仮想通貨が流出し、その総額は100.5億円(約9135万ドル)にのぼる。QUOINEによれば、流出した仮想通貨の一部(約17.7億円分)は、仮想通貨コミュニティやほかの取引所の支援により、凍結処理されている。

QUOINEではハッキングの原因や被害状況について引き続き調査中だ。QUOINEが運営する国内の取引所Liquidでは、安全が確保されるまで、仮想通貨の入出庫を停止するという。日本円の出金など、ほかのサービスは引き続き利用可能だ。