ブロックチェーン分析のサイファートレースが20日に発表したレポートで、匿名通貨モネロ(XMR)を追跡できる技術に関する2つの特許を申請したことを発表した

この特許にはモネロのトランザクションフローを調査するためのフォレンジックツールやトランザクションをスコアリングすることで、ウォレット所有者の可能性を調べる統計的な方法のほか、違法に使用されたモネロを追跡する方法などが含まれているという。

「サイファートレースのモネロトレース機能により、(仮想資産サービスプロバイダ:VASP)が、受け取ったモネロが犯罪に使われた可能性がある場合に識別でき、必要な規制に基づいて顧客取引を適切にリスク評価できるようなる。」としている。

さらに、「我々の目標は、犯罪者ユーザーの検出を可能にすることであり、将来的にはモネロのようなプライバシーコインの安全性と持続可能性を高めることにある。」とした。

ダークウェブ上ではビットコインが依然として多くのユーザーに好まれる通貨であるが、モネロのような匿名通貨の利用は増加している。しかし、法的機関はまだモネロを追跡できる方法がない。

サイファートレースのCEOであるデービット・ジーヴァンス氏は8月にコインテレグラフに対して、同社がモネロの取引を追跡するための初めてのツールを開発したと語っている。こうしたツールは、犯罪の調査をサポートし、マネーロンダリングを減らすことができる可能性がある。

モネロの追跡技術には政府機関も積極的の取り組んでいる。サイファートレースはモネロの追跡ツール開発は米国土安全保障省のプロジェクトの一環だ。さらに9月には内国歳入庁(IRS)がモネロを破ることができれば、62万5000ドルの懸賞金を出すと発表した

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン