BTC 10万ドル防衛がカギに 仮想通貨チャート分析：ビットコイン・イーサ・XRP・ソラナ

ビットコイン価格予想

ビットコイン（BTC）は金曜に50日間単純移動平均線（SMA、10万4634ドル）から反発し、20日間指数平滑移動平均線（EMA、10万5590ドル）を上抜けた。ただし、ローソク足の長い上ヒゲが示すように、強気派は高値圏を維持できなかった。

弱気派は50日間SMAを下回る水準で価格を維持し、主導権を握ろうとしている。これに成功すれば、BTC/USDTペアは心理的節目である10万ドルまで下落する可能性がある。強気派は10万ドルを積極的に防衛すると見られるが、ここを割り込むと9万3000ドル付近までの深い調整が始まるおそれがある。

一方、上昇シナリオでは、強気派が20日間EMAを上回る水準を維持できれば、底堅さを示すことになり、BTCは下降トレンドラインまで上昇する可能性がある。このトレンドラインと過去最高値の11万1980ドルの間では、弱気派が強い抵抗を示すと予想される。

イーサ（ETH）は20日間EMA（2551ドル）と50日間SMA（2466ドル）の間で挟まれた動きを見せており、強気派と弱気派の間で揺れ動いている状況を示唆している。

20日間EMAは横ばい傾向にあり、相対力指数（RSI）も中立水準に近いため、強気派にも弱気派にも優位性は見られない。価格が20日間EMAを上抜ければ、ETH/USDTペアは2738ドル、さらに2879ドルまで上昇する可能性がある。

逆に、50日間SMAを下抜けた場合は、重要なサポート水準である2323ドルまで下落するリスクが高まる。強気派はこの水準を全力で守ると見られるが、ここを割り込むと2111ドルへの下落が視野に入る。

XRPは、20日間EMA（2.20ドル）を上抜けようと強気派が試みているが、弱気派が強く抵抗している。

20日間EMAはじわじわと下向きに転じており、RSIもマイナス圏にあることから、やや弱気派が優勢な状況となっている。XRP/USDTペアは、重要なサポート水準である2ドルまで下落する可能性がある。もし2ドルを明確に割り込めば、次のターゲットは1.61ドルになる。

反対に、現在の水準から反発するか、2ドルから跳ね返り、50日間SMA（2.27ドル）を突破すれば、ペアはしばらくレンジ内での取引を継続する可能性がある。

ソラナ（SOL）は、140ドルのサポートを維持しているが、20日間EMA（152ドル）の抵抗を突破するのに苦戦している。

140ドル付近での保ち合いが続くほど、下方向へのブレイクリスクが高まる。もし下抜けが起きれば、SOL/USDTペアはヘッド＆ショルダーズのパターンを完成させ、123ドル、さらには110ドルまで下落する可能性がある。

一方で、価格が上昇に転じて20日間EMAを上抜けた場合は、強気派がペアを140〜185ドルのレンジ内にとどめようとしているサインとなる。185ドルを終値で突破できれば、強気派が再び主導権を握る展開となる。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。