ビットコイン価格分析
ビットコインは3月10日に78,258ドルを下抜けし、3月11日には76,606ドルまで下落したが、弱気派はその水準を維持できなかった。この動きは強気派が強力に買い支えていることを示唆している。
BTC/USDT daily chart. Source: Cointelegraph/TradingView
反発局面では20日間指数平滑移動平均線(EMA、87,262ドル付近)付近で売りが出ているが、強気派にとって前向きな兆候として相対力指数(RSI)がポジティブ・ダイバージェンス(強気乖離)を示している点が挙げられる。買い方が価格を20日EMAの上に押し上げれば、調整局面の終了が示唆されるだろう。その場合、BTC/USDTペアは50日単純移動平均線(SMA、94,654ドル)まで上昇する可能性がある。
一方、下値では73,777ドルの防衛が強気派にとって極めて重要となる。この水準を割り込むと、ペアは67,000ドルまで下落する恐れがある。
イーサ価格分析
イーサ(ETH)は3月9日に1,993ドルのサポートを下抜けし、3月11日には1,754ドルまで下落が続いた。
ETH/USDT daily chart. Source: Cointelegraph/TradingView
強気派は反発を試みているが、回復は2,111ドルという重要なサポート崩壊ラインで強い抵抗を受けると予想される。もし価格が2,111ドル付近から再び急落すれば、この水準がレジスタンスに転じたことを示し、1,754ドルを割り込むリスクが高まる。その場合、ETH/USDTペアは1,500ドルまで下落する可能性がある。
逆に、20日EMA(2,235ドル)を上抜けると、市場が2,111ドル以下へのブレイクを否定したことを示すサインとなり、ペアは2,800ドルまで上昇することが考えられる。ただし、その水準では売り圧力が予想される。
XRP価格分析
XRPは3月11日に2ドルのサポートを一時的に下回ったが、長い下ヒゲが示す通り、弱気派はその水準を維持できなかった。
XRP/USDT daily chart. Source: Cointelegraph/TradingView
現在、弱気派は20日EMA(2.35ドル付近)で反発を抑えようとしている。もし価格が再び下落すれば、2ドル割れの可能性が高まる。その場合、XRP/USDTペアはベア型の「ヘッド・アンド・ショルダー(H&S)」パターンを完成させることになる。1.77ドルに小さなサポートがあるが、これを下抜けると下落は1.28ドルまで続く可能性がある。
逆に、価格が20日EMAを突破すれば、ペアは50日SMA(2.58ドル)まで上昇し、その後3ドルを目指す展開も考えられる。
ソラナ価格分析
ソラナ(SOL)は3月11日に112ドルから反発し、強気派が110ドルのサポートを強固に防衛していることを示した。
SOL/USDT daily chart. Source: Cointelegraph/TradingView
RSI(相対力指数)はポジティブ・ダイバージェンス(強気乖離)の初期兆候を示しており、下落の勢いが弱まる可能性を示唆している。強気を示す最初のサインは、20日間指数平滑移動平均線(EMA、145ドル)の上抜けとその水準での終値確定となる。
一方で、現在の水準や20日EMA付近から価格が再び下落する場合、わずかな反発局面でも売りが出ていることを意味する。それは110ドルのサポート割れリスクを高めることになり、SOL/USDTペアは98ドル、さらに80ドルまで急落する恐れがある。
本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。