仮想通貨ビットコイン(BTC)を預けて金利を稼ぐサービスを手掛ける米ブロックファイ(BlockFi)が8月20日新たに5000万ドル(約53億円)の資金調達をしたと発表した。シリーズCラウンドを率いたのは「ポンプ」ことアンソニー・ポンプリアーノ氏が率いる米仮想通貨投資会社モルガン・クリーク・デジタル。ポンプは、ブロックファイの取締役にも就任した。

モルガン・クリーク・デジタルは、昨年8月に行われたブロックファイのシリーズAラウンド(1800万ドル調達)、今年2月のシリーズBラウンド(3000万ドル調達)にも参加していた。

今回のCラウンドには、ウィンクルボス・キャピタルやヴァラー・ベンチャーズ(Valar Ventures)、CMTデジタル、キャッスル・アイランド・ベンチャーズ(Castle Island Ventures)、SCB10x、アヴォン・ベンチャーズ、パープル・アーク・ベンチャーズ、ケネティック・キャピタル、ハッシュキー、そしてNBA選手のマシュー・デラヴェドヴァ氏も参加した。

仮想通貨クレジットカード発行へ

今回調達した資金は、さらなる事業発展のほか、ビットコイン還元機能のあるクレジットカードの開発に使われる。

ブロックファイは、「世界初の仮想通貨報酬クレジットカード」を2020年に発行する計画を立てていた。ビットコイン報酬アプリのロリ―(Lolli)と同じように、ブロックファイは世界の顧客に対して仮想通貨ビットコインでのキャッシュバック(払戻し)を計画している。

ブロックファイのクレジットカードは、2020年第3四半期(7−9月期)か第4四半期(10−12月期)に発行される見込みだ。ザック・プリンスCEOによると、仮想通貨の払戻額は法定通貨での購入額の1.5%から3%になるという。

ブロックファイは過去1年間で急成長を遂げている。売上高が過去1年間で1億ドル(約106億円)で預かり資産額は15億ドル(約1590億円)を超えた

翻訳・編集 コインテレグラフ ジャパン