ポーランド当局は、ロシア拠点の仮想通貨取引所WEXの元責任者をワルシャワ中心部で逮捕した。米司法省の引渡し要求を受けたもので、この人物はドミトリー・Vとだけ報じられている。同氏は、WEXを通じて詐欺と資金洗浄に関与した疑いが持たれている。

WEXはBTC-eの後継企業であり、2018年に破綻するまでロシア最大の仮想通貨取引所だった。

12月6日、ロイターとポーランドのメディア「Rzeczpospolita」が今回の逮捕を報じた。「この人物は、引渡しに関連する全手続きが完了するまで拘留される」とポーランド警察の広報担当者がロイターに語った。米国への引渡しが実現すれば、ドミトリー・Vは最長20年の刑を受ける可能性があると広報担当者は付け加えた。

ドミトリー・Vはロシア国籍を持ち、2021年8月にポーランドで逮捕されたが、40日間の拘留後、裁判所の決定により釈放された。Rzeczpospolitaによれば、ドミトリーは2022年夏にクロアチアのザグレブ空港でカザフスタンの引渡し要求を受けて逮捕されたという。さらに2019年にはイタリア当局に逮捕されたが、引渡し要求に誤りがあったことが判明し、すぐに釈放された。

WEXからは約4億5000万ドルが行方不明だとRzeczpospolitaは報じている。

WEXは、本人確認が行われない取引所として知られ、マウントゴックス事件など多数の仮想通貨ハッキング事件絡みの資金が流れ込んでいたといわれる。運営されていた時期には、WEXは100万人超のユーザーから90億ドル以上の取引を処理しており、その中には米国人ユーザーも多く含まれていた。

5月には、WEXの前身であるBTC-eの元責任者アレクサンダー・ヴィニック氏が、2011年から2017年にかけて資金洗浄を共謀した罪を認めた。ヴィニック氏は2017年7月にギリシャで逮捕され、2022年に米国に引渡された。

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