仮想通貨と豪ドルが連動「オージー版ステーブルコイン」計画が動き出す

オーストラリア初のステーブルコイン立ち上げに向けて二つの企業が動き出しているとビジネスインサイダー・オーストラリアが21日に報じた。最近はウィンクルボス兄弟が手がけるドルに裏付けられた「ジェミニ・ドル」や中国巨額ファンドによる日本円を担保とした「日本円版テザー」など、ステーブルコインをめぐる競争が激しくなっている。

オーストラリアドルに裏付けられた仮想通貨の開発を進めているのは、仮想通貨取引所ビットトレードとブロックチェーン雇用プラットフォームを手がけるエンパータだ。仮想通貨の課題であるボラティリティ(価格変動)をなくした上で、速い取引スピードなど仮想通貨の強味を活かすねらいがある。

エンパータのCOOジェームス・ヒル氏によると、いつでも両替可能であるため、ステーブルコインの中で有名な仮想通貨テザー(USDT)とは一線を画しているという。

テザーに対しては、本当に各トークンを1USドルと裏付けできる十分な現金準備を保有しているのか疑問視する声も出ている。また昨年末のビットコイン価格の急騰は、テザーによる価格操作とする論文も発表された

ヒル氏は、「(ステーブルコインで)給料の支払いを受けた人が現金化すれば、ステーブルコインは「燃えて」、オーストラリアドルで送り返される」。完成まで「約5週間」かかるそうだ。連動するオーストラリアドルを確保する上で必要な銀行との提携はまだ成立していないものの、ヒル氏は「たくさんの小規模な銀行がすでに興味を示している」と話した。