スマホ決済サービスのPayPayが1月31日から住信SBIネット銀行の口座登録への対応を始めた。米リップル社の分散型台帳技術を使った銀行間送金アプリである「マネータップ」のシステムを利用する。

PayPayのユーザーはアプリ内の銀行選択画面で住信SBIネット銀行を選択し、PayPayの残高にチャージができるようになる。

今回はマネータップのシステムを利用した初めての接続となる。既存のインフラであるCAFIS(キャフィス)などを介さずに銀行口座からPayPayへのチャージができるようになる。これにより個々の金融機関でのコスト削減が可能になるという。

昨年10月に業務提携

今回のPayPayとの接続は、昨年10月に発表していた業務提携の一環だ。

マネータップを主導するSBIホールディングスは「CAFIS等の既存インフラを介さない安価な説億をサポート」できると強調している。銀行側だけでなく、決済サーボス事業者側にとっても個々の銀行への接続開発費が不要となり、銀行の開拓作業も効率化するメリットがあるとしている。

マネータップでは、PayPayだけでなく、ほかのプリペイドチャージ事業者の大手1社と3月末に接続予定としている。またほかの大手1社と接続検討中であるとしている。

 

出典:SBI決算説明資料

三井住友銀行もマネータップに参画

マネータップは、リップルの決済技術を活用した銀行間の個人送金アプリで24時間365日の少額送金ができるのが特徴だ。

1月31日に三井住友銀行が新たにマネータップに資本参加している。三井住友はSBIとの間でマネータップでの協力のほか、貿易金融分野でも協力するとしている。

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