SBIホールディングの北尾吉孝CEOは、仮想通貨事業者のM&A(合併・買収)を進めていく考えを示した。

北尾氏は決算説明会の中で、M&Aを検討する事業領域の1つに「暗号資産事業者」を挙げた。SBIグループは証券業務における営業収益の委託手数料の構成比を5%以下に引き下げることを目指しており、FX事業や仮想通貨事業などをM&Aのターゲットにする考えだ。

北尾氏は仮想通貨やFX事業者の買収について「日本だけで考えないようにした方がいい。国内外で考えていく」として、国内外でM&Aを進めていく考えだ。

アフリカで仮想通貨決済事業も

また北尾氏は、アフリカで仮想通貨決済事業を展開する構想も明らかにした。

子会社のSBIアフリカを通じて、XRPを使った決済事業を考えていると語った。

「リップル(XRP)がダメならビットコインでもいい。(仮想通貨の方が)アフリカの法定通貨より信用力があるだろう」

SBIアフリカは現在、中古自動車の販売事業を手掛けているが、「物流もいいが、物流の背後にある金融領域で最先端技術を使っていくことを考える必要がある」と北尾氏は語り、アフリカでの仮想通貨決済事業展開に意欲を見せた。

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