決済大手ペイパル(Paypal)の株価が14日に史上最高値を更新した。ペイパルが米国限定で仮想通貨取引を開始した11月12日以来、17%の大幅な上昇を記録している。またテクノロジー株に注力している米ナスダックは6.5%の上昇、大型株が多いS&P500は3.5%上昇した。

ペイパルが仮想通貨を取り扱うことのみが、ペイパルの業績向上の要因ではないにせよ、株価上昇には大きく寄与したと考えられる。
一部のアナリストはビットコイン価格の上昇がペイパルの見通しにプラスの影響があると主張している。
反対に、ペイパルがビットコインにポジティブな影響を与えているということも言えそうだ。最近のデータによると、ペイパルは新たにマイニングされたビットコインの70%を獲得した可能性が指摘されている。
2019年に5000人を対象とした調査では、18歳以上の米国人の6.2%がビットコインを保有していることが分かっている。この調査ではさらに7.3%の回答者が今後ビットコインを購入予定だという。
この数字が正しいとすれば、今後より多くの人が仮想通貨に参入することになり、ペイパルのビジネスにも好影響を及ぼすだろう。
ペイパルは2021年初頭にも仮想通貨サービスを全世界を対象に広げる予定だ。同社CEOのダン・シュルマン氏は、ペイパルが中央銀行デジタル通貨のサポートを開始するのも時間の問題だとしている。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン