P2P(ピアツーピア)仮想通貨取引所を手掛けるパクスフル(Paxful)は、4月7日に金(ゴールド)とビットコイン(BTC)の取引のサポートを開始すると発表した。

コインテレグラフは、パクスフル創業者兼CEOのレイ・ユーセフ氏から話を聞いた。同氏は、金をサポートする決定は「驚くほど高い」顧客からの需要によるものだと語った。

取引が開始されると、ビットコインは金の物理的なデリバリーが確認されるまでパクスフルのエスクローに預けれられる。取引は、プラットフォームで取引が開始されてから21日以内に完了させる必要がある。

パクスフル側では、プラットフォームで取引される金を物理的に追跡したり、触れることはないという。ユーセフ氏は、取引所側は可能な限り「軽いタッチのアプローチ」を取ると述べている。

50ドル以上の取引にはKYC

ユーセフ氏は、金取引によってアフリカでのパクスフルの存在感が拡大すると予想している。「(アフリカでは)金の集中度が高く、ほかの方法では購入できなかったビットコインへのアクセスが可能となる」と述べている。

マネーロンダリング防止の義務を順守するため、パクスフルはユーザーがアカウント履歴で計50ドルの金取引を起こった場合には、本人確認(KYC)を要求するという。

パクスフルで金を販売したいユーザーは、「継続的なデューデリジェンス」チェックを受けることになる。ユーセフ氏は、パクスフルの法務・コンプライアンスチームが金取引による規制への影響について「徹底的にレビュー」したと付け加えている。ちなみにパクスフルは2週間前に、ブロックチェーンフォレンジックを手掛けるチェイナリシスとの提携を発表している

ユーセフ氏によれば、パクスフルはビットコインと「ほかのコモディティや資産との間の取引のサポートをプラットフォームに追加する」計画だ。

その上で、ユーセフ氏は今回の金取引の追加が大きなステップであると述べている。

「最近の景気後退により、人々は依然として安全な資産として金を好んでおり、一部では既に供給不足となっているとも聞いている」

編集・翻訳 コインテレグラフジャパン