新型コロナウイルス不安によるパニック売りがひと段落したとして安全資産である金(ゴールド)の買い推奨をする声が出ている。2018年の金融危機の際、金は株価とともに当初は現金化への必要性から下落したが、その後に安全資産としての役割を取り戻して上昇。今回も同じことが繰り返されるのではないかと見られている。

ただ、今回、前回と1つだけ状況が異なっている。デジタル版のゴールドと言われるビットコインの存在だ。金と同じ理由から、ビットコインが今後、安全資産としての機能を発揮して急反発するという見方が出ている

著名な金の投資家であるピーター・シフ氏は、ビットコインと金の比較に我慢ならないのだろう。3月24日、金よりビットコインを選ぶ人は「バカしかいない」発言した

「ビットコインを選ぶのは馬鹿だけだ。今年はこれまで金は7%上昇、ビットコインは3%のマイナスだ。また金は2020年の高値から2%マイナスにとどまっているが、ビットコインは2020年の高値から35%も低い!」

さらにシフ氏は、金融危機時の金の動きを回想。25%下落した後、7ヶ月で過去最高値を更新したと指摘した。

シフ氏は、別のツイートで、ビットコインは「2020年の高値から35%マイナスで年初来では3%マイナスである」ため弱気相場のままだが、金は2020年の高値からたった2%の下落で年初来では7%の上昇であることから未だに強気相場だと繰り返した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン