仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)の全供給量のうち、売買などのトレード目的で使われるビットコインは約20%しかない。ブロックチェーン取引の分析を手がけるチェイナリシス(Chainalysis)の調査で明らかになった。
チェイナリシスは、2020年6月まで約1860万ビットコインがマイニングされたビットコインを3つのカテゴリーに分類。
「長期投資のための保有」目的が1140万BTCと一番多く、全体の約60%。5年以上動いていない「失われたビットコイン」が370万BTCと全体の約20%で、「トレードで使われるビットコイン」が350万BTCで一番少なかった。
これからマイニングされるビットコインは240万BTCだ。
(出典:Chainalysis 「ビットコイン使用目的別の内訳」)
チェイナリシスは、過半数のビットコインがビットコインをデジタルゴールドと信じる人々によって保有されていると分析。投資からトレードへ流れることで流動性の向上が期待できるが、「ビットコインの価格が高くならなければ長期投資家は売ろうとしないだろう」と予想した。