まさに縁起が良くない「13日の金曜日」を文字通り表したような仮想通貨相場だった。

13日朝からビットコイン(BTC)は一段安となり一時4000ドルを下回った。現在は大幅反発して5500ドルを回復しているものの、1ヶ月前のほぼ半分となっている。著名テクニカルアナリストであるアレッシオ・ラスターニ氏とピーター・ブラント氏は相次いで仮想通貨市場からの退場。サーキットブレーカー不在が響いたとする見方も出ている。

(出典:Coin360 日本時間3月13日19時30分時点)

流動性の危機

安全資産であるはずのビットコインがなぜ売られるのか?

多くのアナリストは、流動性の危機を理由に挙げる。主要マーケットが暴落する中で投資家は現金化のために「資産ならなんでも売るモード」になっており、ビットコインも例外ではない状況というわけだ。

ただ、2008年の金融危機時の金(ゴールド)の値動きのように、流動性の危機から直近では下落するものの、長期的には反発するという楽観論を述べるアナリストも少なくない。

著名テクニカルアナリスト、相次ぎ退場

13日の暴落を受けて著名テクニカルアナリストのピーター・ブラント氏はビットコイン投資を見限った

「ビットコインは50%の確率で10万ドル、50%の確率で0か実質的に0になる可能性があると言ってきた。7500ドルを下回った時点で、私はゼロに賭ける

また、ブラント氏の友人でもあるアレッシオ・ラスターニ氏は、3月10日に「ビットコイン取引をやめた」と発言。3つのテクニカル指標が集まる8300ドルの水準を下回ったことを重大視していた。

サーキットブレーカー不在のせい?

ウォール・ストリート・ジャーナルも、仮想通貨暴落に注目している。

仮想通貨が世界的な売りの嵐に飲み込まれたとしつつも、「株式市場と異なり仮想通貨市場が売却スピードの低下を目指した内部コントロールを持っていない」と指摘。株式トレードではコントロール不能の事態を避けるために取引を一時停止するサーキットブレーカーがあるとし、S&P500は5%下落後、ダウも7%下落後にトレードがストップしたとして、下げ幅が拡大しなかったと解説した。

一方、ビットコインは13日に一時24時間比で50%近く下落。サーキットブレーカーの不在による大暴落から自信を喪失した投資家もいる。

仮想通貨投資会社ギャラクシーデジタル創業者のマイク・ノボグラッツ氏は、仮想通貨を含めてすべてのものに対して自信を失ったと述べた