8日のビットコイン相場(BTC/JPY,bitFllyer)は1日を通じて軟調な展開となった。

昨日の夕方以降あまり変動が無く、一定のレンジ帯で動いていたものの、8日の正午前になりやや下落。8日午前0時前後は73万円台半ばで推移していたが、73万円台丁度前後までやや下落している。

ビットコインの価格1時間足チャート・ビットフライヤー

(引用元:Tradingview BTC/JPY,1時間足,bitFlyer)

ビットコインキャッシュ独歩安

Market visualization from Coin360

上記は8日18時頃の仮想通貨市場のヒートマップである。これを見るとビットコインキャッシュ(BCH)が他の通貨よりも濃い赤であり、他の通貨より下落率が高くなっている事が分かる。

先週末からビットコインキャッシュが上昇しており、一時は市場全体を同通貨がけん引しているとまで言われるほどの上げ幅を見せたが本日の仮想通貨市場の中では同通貨の下落率が他の通貨に比べて高い。

ビットコインキャッシュの価格30分足チャート・Zaif

(引用元:Tradingview BCH/JPY,30分足,Zaif)

ハードフォークに関するニュースもあり最も市場の注目を集めている同通貨であるが、7日に69000円(BCH/JPY,Zaif)付近まで上昇した後はそこを天井に下落し、8日18時半現在で62500円まで下落している。

国内外問わず、仮想通貨取引所も同通貨のハードフォークに対する対応が続々と発表される中、今回のハードフォークがどのように帰結されるのか引き続き注目される。

本日のファンダメンタル材料

重要なファンダメンタル材料として、1)フランスの仮想通貨所得税が来年1月から30%(現在36.2%)まで引き下げられる事と2)世界の株式市場でリスクオンムードが広がった事が挙げられる。

フランス議会下院の財務委員会で仮想通貨の売却課税に関する改正法案が採択され、この改正案が来週予定されている公聴会で承認されれば税率が2019年1月1日から30%まで引き下げられる。先進国、とりわけEUの中でも影響力のあるフランスの仮想通貨税制の引き下げはマーケット全体の好材料となった。

注目された米中間選挙の結果は上院は共和党、下院は民主党がそれぞれ過半数を獲得し、ねじれ議会となった事が悪材料となり、前日の日本市場では日経平均は61円安で引けていた。

しかし米市場時間になるとメインシナリオ通りの結果ということや、インフラ投資への期待によるリスクオンムードが台頭。ダウは545ドル高となった他、8日の東京市場では日経平均は401円高となった。今後、この株式市場のリスクオンムードが仮想通貨市場にもポジティブに働く事が期待される。

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