ノルウェーで、大富豪の68歳の妻であるAnne-Elisabeth Falkevik Hagen(アン・エリザベス ファルケビック ハーゲン)が誘拐された。誘拐犯が身代金として要求したのは、法定通貨ではなく、1030万ドル(約11億円)分の仮想通貨モネロ(XMR)だそうだ。9日付のBBCが報じた。

(引用元:ノルウェー警察 via BBC 「誘拐されたアン・エリザベス ファルケビック ハーゲン氏)

記事によると、ハーゲン氏は去年10月31日以降、数ヶ月間行方不明になっていた。夫のトム・ハーゲン氏は、不動産とエネルギー事業で1億7400万ユーロ(約220億円)の富を築いたという。行方不明となっているハーゲン氏の捜索は、ノルウェー警察のほか、欧州刑事警察機構(ユーロポール)と国際刑事警察機構(インターポール)も行っているという。

モネロといえば、匿名通貨の一つ。ビットコインとは異なり、利用者の取引記録の追跡が不可能なことが特徴だ。

 

身代金としての仮想通貨

仮想通貨を身代金として要求する誘拐は増えているそうだ。ロンドンに拠点を持つ犯罪系のコンサルタント「コントロール・リスク」によると、去年は仮想通貨身代金誘拐の件数が増加した。

「2017年は、四半期ごとに平均で2件の仮想通貨関連犯罪が起きたが、2018年はわずかに上昇し、毎月1件のペースになった」

(引用元:Control Risks 「仮想通貨を身代金として要求する誘拐事件が発生した国」)

モネロとは、仮想通貨の一種。ビットコインと非常によく似た性質であるが、ユーザーとそのトランザクションの安全性と匿名性をより高めている。モネロ・レジャー(台帳)は、ブロックチェーンと異なり、トランザクションの当事者間の実際のステルスアドレスを記録しない。ワンタイムのアドレスが生成され記録されるが、当事者の実際のアドレスとはリンクされない。2者間で行われたすべてのモネロのトランザクションは、関係のない2者間で発生したほかのトランザクションとグループ化される。モネロは、トランザクションを分割して複数の要素として送信し、分割された部分は別々のトランザクションとして扱われ、処理される。モネロの人気は、闇市場から注目されていることだけが理由ではなく、政府や企業、ハッカーから監視されたくない多くの人々が支持していると考えられる。

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