重要ポイント

  • イーサリアムのメガクジラはETH保有量を9.31%増加

  • テクニカルパターンは3400ドルへの上昇の可能性を示唆

イーサリアム(ETH)を1万ETH以上保有する「メガクジラ」と呼ばれる大口投資家たちが、過去のラリー時を上回るペースで保有量を増やしている。

ETHクジラによる「静かな買い増し」

グラスノードのデータによれば、メガクジラによるETH保有量は2024年10月に記録した過去最低の3756万ETHから、2025年6月末時点で4106万ETHまで回復。これは9.31%の増加であり、2022年5月〜9月にかけての蓄積ペースのほぼ2倍にあたる。ちなみにこの時期、ETHは約1000ドルから1950ドル超へと95%上昇した。

ETHメガクジラのポジション変化 Source: Glassnode

同様の傾向は2020年11月〜2021年1月にも見られた。保有量が4%増加し、ETHは460ドルから1220ドルまで上昇した。

これら過去の事例では、クジラたちは市場全体が追随するより前に買い集めを開始していた。現在も価格の動きは比較的静かで、今回の蓄積局面がまだ広く注目されていない可能性がある。

ETHのメガクジラの供給量 Source: Glassnode

この「静かな買い増し」は、大きな上昇に向けた予兆かもしれない。特に、イーサリアム関連の投資ファンドやETFへの資金流入が進むなかで、メガクジラの保有量拡大は、2020年6月に始まった長期的な下落トレンド以降、最も力強く持続的な供給回復となっている。

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チャート上の強気ペナントがETHの30%上昇を示唆

日足チャートでは、ETHが典型的な「強気ペナント」パターンの中で保ち合いを続けている。この形は通常、直前のトレンドに沿った継続的な上昇を示す。

今回のペナントでは、上放れも下抜けも一度は否定されたことから、強い保ち合いが続いている。

ETH/USD 日足チャート Source: TradingView

もし上限ラインを明確にブレイクすれば、ETHは8月までに3400ドルを目指す可能性がある。強気な見方では、年末までに5000ドルに到達すると予想する声もある。

グラスノードのコストベース分布ヒートマップによると、2500〜2536ドルの価格帯が最近数カ月における最大の蓄積ゾーンのひとつとなっており、345万ETH以上がこの価格帯を取得基準として保有されている。

長期保有者の多くがこの価格帯に集中していることから、現在の保ち合いフェーズが次の上昇局面に向けた強固な基盤となっている可能性が高い。

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ETHのコストベース分布ヒートマップ Source: Glassnode

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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