日本通運がアクセンチュアやインテルの日本法人と組み、ブロックチェーンを活用する。日経新聞が9日、報じた。健康被害にも通じる偽造医薬品の管理に向けて、リアルタイムで追跡できる環境を整備する。
医薬品を対象に2021年中に輸送網の構築を目指す。投資額は1000億円という。偽造医薬品の混入を防ぐ品質管理に導入し、将来的には消費財全般に導入する。
適正な温度管理ができる倉庫やトラックの整備を進める。原料や製品の輸出入から医療機関への納品までの過程を追跡し、メーカーや卸、医療機関と共同で利用できるようにする。
インテルはセンサーの機器を提供し、アクセンチュアがシステムを構築する。
日経によると、医薬品の流通量の1割が偽造薬とされているという。
物流ではIBMが世界中でブロックチェーン基盤のサプライチェーン管理システムを導入している。2月にはインドネシアの税関がIBMと物流大手のマースクが開発したブロックチェーン国際貿易プラットフォーム「トレードレンズ(TradeLens)」の使用を開始した。