7日の仮想通貨相場は前日に引き続き好調を維持している。特に仮想通貨イーサが上昇を続け、足元では一時220ドルを回復。過去24時間で8%上昇し、昨年9月以来の水準になっている。ビットコインも強気ムードで、9800ドル付近でもみ合いを続けている。

仮想通貨ヒートマップ

(出典:Coin360 2月7日午前11時30分)

ビットコインは1万ドルの大台が近づく中で、ファンドストラットのテクニカルアナリストのロバート・スライマー氏はビットコインは「教科書通りの上昇」と強気のラリーが続くと予想する中で、今後の重要ポイントを指摘した。

スライマー氏はビットコインが1万ドルから11000ドルのバンド幅で大きなハードルに直面していると警告。この価格は10月の習近平ラリーでぶつかったレジスタンスラインだ。このラインに弾かれて以来、2019年12月には6400ドルまで下落した。

さらに、スライマー氏は1万ドルと11000ドルが50%と61.8%のフィボナッチリトレースメントレベルと一致するため、重要なレジスタンスであると指摘した。ただ、このレジスタンスが機能したとしても大きな反落はないと見ている。

現在のポジティブな要因としては200日間移動平均を突破したことを評価。この評価軸については同じくファンドストラットのトム・リー氏も今後夏までに強気相場に向かう根拠としてあげている。リー氏はヤフーファイナンスのインタビューで以下のように述べている。

「200日を超えたら、強気相場に戻るということ。ビットコインが200日間移動平均を上回る時はいつでも、その後6カ月の平均リターンは197%だ」


好調な仮想通貨ETH

一方で220ドルを回復したETHも注目だ。これまでに仮想通貨アナリストの@CryptoMichNLは200ドルを超えた際に次のターゲットは225ドルだと指摘。この225ドルを超えれば、次は275ドルまで向かうと予想した。

275ドルとなれば2019年7月以来の高値だ。

ETHにはこれまでに2019年3月以来となるスーパーグッピーが緑色に点灯しており、強気相場に転換したことを指摘されている。スーパーグッピーとはトレンドの転換点を示す指標の一つ。短期と長期の指数平滑移動平均線を計12本で表される。価格が弱気から強気、またはその反対に変化する際の指標となる。

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