ニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)は10日、仮想通貨取引所ビットトレックスの仮想通貨ライセンス「ビットライセンス」申請を拒否した。

ビットトレックス のビル・シハラCEOに宛てた手紙の中でNYDFSは、ビットトレックス のマネーロンダリング(資金洗浄)対策やKYC(顧客確認)などが不十分とライセンス拒否の理由を説明。例えば、一部のトレーダーがドナルド・ダックやエルヴィス・プレスリーという偽の名前を使って取引をしていることやトークン発行者の申請が完了していないのにトークンの取引を開始していたケースを指摘した。

ビットライセンスは、ニューヨーク州で仮想通貨関連のビジネスを行うために必要なライセンス。ビットトレックスは、ビットライセンス申請中、NYDFSに許可された「承認領域(Safe harbor)」として運営していた。

NYDFSは、ビットトレックスに対して11日までにNY州での全てのビジネスをやめるように命令した。またビットトレックスは14日以内にNYDFSに対してニューヨーク州内でのビジネス終了を知らせなければならない。

ビットトレックスは「NYDFSの主張に断固として反対する」声明を出し、「企業責任は我々のDNAであり規制順守は何事よりも優先ししている」と述べた。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 New York Denies Bittrex BitLicense Application Citing Inadequate Compliance