仮想通貨ローン会社Nexoは、ユーザーが仮想通貨を売却せずにビットコイン(BTC)などの仮想通貨で支払を行えるように仮想通貨に裏付けられたマスターカードを正式にローンチした。

Nexoはマスターカードおよびピアツーピア決済スタートアップ企業DiPocketと提携して、カード所有者が仮想通貨を売却するのではなく、それを担保として使用できる仮想通貨カードをローンチしたと発表した

このカードは、Nexoが提供する仮想通貨のクレジットラインにリンクされており、ビットコインやイーサリアム、ステーブルコインのテザーなど、複数の資産を担保として使用することができる。

「Nexoカードは、Nexoの仮想通貨のクレジットラインを通じて機能することになる。つまり、デジタル資産のポートフォリオはそのままで、購入資金は利用可能なクレジットラインから調達される」と、Nexoの広報担当者はコインテレグラフに述べている。担保によって借りた資金はNexoの契約条約に従って返済されていくことになるという。

このカードは、「ヨーロッパ市場の一部」ですぐに利用できるようになるという。同社のウェブサイトによると、Nexoカードはベルギーやキプロス、チェコ、フィンランド、フランス、ドイツ、英国など29ヵ国の居住者が利用できる。

Nexoの共同創設者であるアントニ・トレンチェフ氏は、この新しカードは既存の金融ネットワークとデジタル資産の相乗効果をもたらすだろうと語っている。

「このユニークな製品は、まずはヨーロッパで、そして世界中の何百万もの人々が仮想通貨のポテンシャルを諦めることなく、新しい資産クラスに前例のない有用性を提供する」