ネットフリックス(Netflix)は、2016年に起きた最大の金融犯罪の1つである仮想通貨取引所ビットフィネックスのハッキングに関するドキュメンタリーシリーズを間もなく制作する。ハッキングでは、当時7200万ドル相当の11万9756ビットコイン(BTC)が不正流出した。

Netflixのドキュメンタリーは、ハッキングを行ったニューヨーク在住の夫婦と、約12万BTCの資金洗浄との関連を中心に描かれる予定だ。Netflixによると、このドキュメンタリーは米国の映画監督クリス・スミス氏が監督し、ニック・ビルトン氏が共同エグゼクティブ・プロデューサーを務める。

"Netflixは、史上最大の金融犯罪事件で、盗まれた仮想通貨数十億ドル相当を洗浄する夫婦の疑惑の計画についてのドキュメンタリーシリーズを制作する。"
Bitcoin price movement since August 2016. Source: TradingView

Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータから明らかなように、ビットフィネックスのハッキング以来、BTC価格はわずか5年間で7415%以上も高騰している。

Netflixは、「盗まれたビットコインの価値がハッキング時の7100万ドルから50億ドル近くまで高騰する中、夫婦は偽の身分証明書とオンラインアカウントを作成し、現物の金やNFTなどを購入してデジタルマネーを清算しようとしたとされる。その間、捜査当局はブロックチェーン上でお金の動きを追跡しようと躍起になっていた」と解説した。

ハッキングに関する資金の最新の動きについては、2022年2月1日に1万BTCが送金されたことが確認されている。